「つみたて投資枠でS&P500を積み立てているけど、成長投資枠でも同じファンドを買えるの?」「成長投資枠ならではの買い方はある?」こうした疑問を持つ方は少なくありません。
結論から言えば、S&P500連動のインデックスファンドは成長投資枠でも購入可能です。つみたて投資枠と同じファンドを成長投資枠でも追加購入すれば、非課税枠を最大限に活用してS&P500への投資額を増やせます。
この記事では、成長投資枠で購入できるおすすめS&P500ファンドの比較から、SBI証券・楽天証券での具体的な購入手順、そしてつみたて投資枠との効果的な組み合わせ方まで解説します。
S&P500を成長投資枠で購入できるか確認
S&P500に連動するインデックスファンドは、つみたて投資枠と成長投資枠の両方で購入可能です。
新NISAでは、つみたて投資枠の対象商品(金融庁が認可した長期・積立・分散投資に適したファンド)は、成長投資枠でもそのまま購入できる仕組みになっています。つまり「つみたて投資枠でeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を積み立てつつ、成長投資枠でも同じファンドを追加購入する」ということが可能です。
つみたて投資枠と成長投資枠の違いを整理しておきましょう。
| 項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
|---|---|---|
| 年間投資上限 | 120万円 | 240万円 |
| 購入方法 | 積立のみ | 積立・スポット(一括)どちらもOK |
| 対象商品 | 金融庁認可の投資信託・ETF | 投資信託・国内外株式・ETF・REITなど幅広い |
| S&P500ファンド | 購入可能 | 購入可能 |
成長投資枠の最大の特徴はスポット購入(一括買い)ができること。ボーナスなどまとまった資金がある場合、一度に成長投資枠でS&P500を購入することも可能です。
おすすめS&P500インデックスファンド一覧
成長投資枠で購入できる主要なS&P500連動ファンドを比較します。
| ファンド名 | 信託報酬(年率) | 純資産総額 | 購入可能な主要証券 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.09372% | 約5兆円 | SBI・楽天・マネックス | 国内最大級の低コストファンド |
| SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938% | 約1.5兆円 | SBI証券のみ | SBI専用。バンガード社との連携 |
| 楽天・S&P500インデックス・ファンド | 0.077% | 約3,000億円 | 楽天証券のみ | 信託報酬が最安水準 |
| iFree S&P500インデックス | 0.198% | 約2,000億円 | SBI・楽天・マネックス | 運用実績が長い |
どのファンドを選んでも大きな差はありませんが、コストと購入先で選ぶなら以下のとおりです。
- SBI証券ユーザー:eMAXIS Slim米国株式またはSBI・V・S&P500
- 楽天証券ユーザー:楽天・S&P500インデックス・ファンド(信託報酬が最安)
- 証券会社に縛られたくない:eMAXIS Slim米国株式(どの証券でも購入可)
いずれも信託報酬は年0.1%未満〜0.2%程度で、長期投資に適した低コスト設計です。
SBI証券での購入手順
SBI証券の成長投資枠でS&P500ファンドを購入する手順は以下のとおりです。
積立設定の場合
- SBI証券にログインし、「投信」メニューを開く
- 「銘柄検索・取扱一覧」からファンド名(例:eMAXIS Slim米国株式)を検索
- ファンド詳細ページで「積立買付」を選択
- 積立コースを「NISA成長投資枠」に設定
- 毎月の積立金額を入力(クレカ積立の場合は月10万円まで)
- 積立日・決済方法を選択して「設定確認」→「設定」で完了
スポット購入(一括)の場合
- ファンド詳細ページで「金額買付」を選択
- 預り区分を「NISA成長投資枠」に変更
- 購入金額を入力して注文確認→発注
SBI証券では三井住友カード(NL)でのクレカ積立も設定可能です。月10万円まで積立でき、カードの種類に応じてVポイントが還元されます。
楽天証券での購入手順
楽天証券での購入手順は以下のとおりです。
積立設定の場合
- 楽天証券にログインし、「投資信託」→「積立注文」を選択
- ファンドを検索(例:楽天・S&P500)
- 「積立注文」画面で口座区分を「NISA成長投資枠」に設定
- 積立金額を入力し、引落方法を選択(楽天カード決済で月10万円まで、楽天キャッシュ決済で月5万円まで)
- 積立日を選択して注文を確定
スポット購入の場合
- ファンド詳細ページで「購入」を選択
- 口座区分を「NISA成長投資枠」に変更
- 購入金額を入力して注文を確定
楽天証券では楽天カード決済で0.5〜1%の楽天ポイントが還元されます。貯まったポイントをそのまま投資に回す「ポイント投資」も活用しましょう。
積立設定 vs スポット購入
成長投資枠では積立購入とスポット購入(一括)のどちらも選べます。それぞれの特徴を整理します。
| 比較項目 | 積立購入 | スポット購入 |
|---|---|---|
| 購入タイミング | 毎月決まった日に自動 | 自分の好きなタイミング |
| 心理的負担 | 低い(自動なので判断不要) | やや高い(いつ買うか迷う) |
| 向いている人 | 毎月の給与から投資したい人 | ボーナスや余剰資金がある人 |
| 枠の使い方 | 月20万円×12か月で240万円 | まとまった金額で一気に投資 |
| クレカ積立 | 対応(月10万円まで) | 非対応 |
おすすめの使い方は「積立設定+余裕があればスポット購入」の併用です。
たとえば毎月15万円を積立設定し(年間180万円)、ボーナス時に残りの60万円をスポット購入すると、年間240万円の成長投資枠をフル活用できます。積立設定でクレカ決済のポイントも得られるため、無駄がありません。
つみたて投資枠との組み合わせ方
つみたて投資枠と成長投資枠の両方でS&P500を購入する場合、2つの枠を合わせて年間最大360万円(つみたて120万円+成長240万円)をS&P500に投資できます。
パターン1:両枠ともS&P500に集中
- つみたて投資枠:月10万円×12か月=年間120万円
- 成長投資枠:月20万円×12か月=年間240万円
- 合計:年間360万円をS&P500に一点投資
シンプルで分かりやすい戦略です。「米国株の成長を信じて長期投資する」という明確な方針がある方に向いています。ただし、米国市場への集中リスクがある点には留意が必要です。
パターン2:つみたて枠=全世界株式、成長枠=S&P500
- つみたて投資枠:eMAXIS Slim全世界株式で月10万円
- 成長投資枠:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)で月20万円
全世界株式で幅広く分散しつつ、成長投資枠で米国株のウエイトを高める組み合わせです。全世界株式の約6割は米国株なので、実質的に米国株の比率が高めのポートフォリオになります。
パターン3:成長枠の一部で高配当株やREITを追加
- つみたて投資枠:S&P500で月10万円
- 成長投資枠:S&P500で月15万円+高配当ETFで月5万円
成長投資枠ならではの自由度を生かし、S&P500以外の商品も組み合わせる戦略です。配当収入も得られるため、インカムゲインとキャピタルゲインの両取りが可能です。
まとめ
成長投資枠でS&P500を購入するポイントを整理します。
- S&P500連動ファンドは成長投資枠でもつみたて投資枠でも購入可能
- 信託報酬は各社とも年0.1%未満〜0.2%程度で、大きな差はない
- SBI証券・楽天証券どちらでも簡単に購入設定できる
- 積立設定とスポット購入の併用が成長投資枠のフル活用に効果的
- つみたて投資枠と合わせれば年間最大360万円のS&P500投資が可能
成長投資枠でのS&P500積立は、初心者でも始めやすいシンプルな投資法です。まずは証券口座を開設して、少額からスタートしてみましょう。